胸像シリーズ4作目は、オリジナルのスーツの制作です。このスーツの名前はTAPスーツといいます。霊の棲む世界と我々の世界は、折り重なるように存在している。そして、二つの世界を繋ぐ扉があり、そこが霊の出現場所になります。念の強い霊は人間の世界にこれるが、人間は霊の世界には入れません。このTAPスーツは、人間側から霊の世界に侵入するために作られたスーツです。そんな設定のもとデザイン制作したものです。大きさは大体1/6サイズです。実際もうちょっと大きい気もしますが、計って作ってはいませんので正確にはわかりません。

いつものように、まずは原寸大の画像からです。いつものようにデジカメの魚眼により、中央が大きく、端にいくほどしぼみます。イメージはあまり変りませんが、大きさは名部で現物と違います。なるべく現物と差のない画像を載せています。

TAPスーツの説明を少し。科学者と霊能者が力を合わせて作ったものです。未知の世界の探求が研究テーマです。霊界といっても別世界なところもあれば、人の住む所や廃墟だったりします。(下の制作日記に詳しく書いてあります。) 二つの世界が重なっているのです。このスーツは、霊界への侵入と霊体との接触、そして霊体からの内面への攻撃を防ぐことができます。右の耳にカメラ、その下のグレーのボタンが録画スイッチです。内部のメカは、ほとんどがデータの記録用のものです。背中のボックスは、データ用の接続ポートと、オプションパーツの接続部です。スーツ自体は密閉式ではないので、隙間から呼吸をします。ヘルメットと耳周りは硬い素材ですが、パーツの継ぎ目から下は、ゴムのような軟質の素材で出来ています。後頭部と前掛け部分には、裏から硬い板が貼ってあり、首周りだけゴム質の軟らかさを残しています。多少の首の動きに対応できるようになってます。



ここからはイメージショット集です。今回ヒートプレスというものを初めてやりました。かなりの数の失敗をしました。おかげで、もう慣れたものです。とは、いい過ぎかもしれませんが、少なくとも気を負わずには出来るようにはなりました。今回使った素材は、商品の箱の窓に貼ってあったクリア板です。家中のこの手のものを総動員してやりました。ギリギリタネ切れになるすんでで成功しました。あと、首の前に着いているパーツは接着をしておらず、ただ置いてあるだけなので、浮いてしまっている画像がいくつかあります。気付いたときには後のまつりで、撮り直しも大変なのでそのままにしています。


続いてはヘルメットを外した状態です。ほぼ原寸大の画像です。この顔のサイズは作り込みが出来て、アップの画像が撮れる最小として、この大きさにしています。頭だけであればそんなに大きくもないのですが、今回のヘルメットその他は、正直デカいと面くらいました。マジでこれ作るのかとちょっと引きました。その結果、余裕のあるヘルメットを作る予定が、ビビってサイズが少さくなってしまいました。まあ、結果オーライということにはなりましたが。一応この顔を使って、何パターンか別のヘルメットを作ろうかと思っているのだが、簡単には出来なそうですね。


ヘルメットを外した状態のイメージショット集です。今回メインはスーツのほうで、女性はただのモデルさんということで作りました。作品の中でのこのスーツを着る女優さんをイメージしているわけではありません。とはいうものの、作るからには、これはこれで見れるものを作ろうと気は入れて作っています。モデルの制作ポイントとしては、巷で描かれるリアルタイプのCGの女性の平均値をイメージして、それを自分のパターンに変換したものです。表情はつけず、素の状態の顔です。自分的には素の状態というのは難しいです。いわゆる生気の無い顔になり、人間ぽさが無くなるからです。それを避けるため、口角を薄っすら上げ、目をほんのちょっとヨリ目にしています。瞳も左右で微妙に位置をずらしています。年齢は17歳から25、6歳位までをカバーできる感じに作りました。髪型は、このスーツを見せるための髪型ということでこうなりました。前髪の生え際からのうねりは、ちょっと試したかったので実験的にやってみました。


手探り状態でやってきたこの胸像シリーズ、人の顔作りもだいぶ慣れてきました。今回はモデルがいないこともあって、どんな鼻、どんな目と以外にすんなり出てこないもんだと結構悩みました。ネットサーフィンで世界のCGやイラストなんかを見てまわり、美人を見つけると誰これと、まあ、色々と見まくりました。その結果がこれです。というわけでもないのだが、自分の中の引き出しを開ける手助けにはなりました。さて、次は何を作ろうか。今のところ何も考えてません。あと、どうでもいいことなんですけど、今回のネタの出発点は、NHK いちにのさんすう タップくん で検索するとわかります。ウルトラCの着地ですが、ここからアイデアを得ています。




■制作日記■


引き続き胸像シリーズとなっていますが、今回はヘルメットを作ります。ヘルメットとスーツはSF作品の
魅惑のアイテムです。SF映画、SFアニメ、特撮作品、これがカッコよく出来れば70%は成功、だったのは
もうだいぶ昔になりましたが、今でもやっぱりコレでしょう。
今回は別に、ちょ~カッコイイスーツとメットを作るわけではなく、ある意味、味のあるデザインというの
を作ります。メインはメットでスーツは首とその周り(襟?) くらいだと思います。


〇2015年3月14日
顔の制作。

メットの前に顔を作ります。
いつもの問題の目ですが、今回は目を中心に、目ありきで顔を作りたいと思います。
いつもは、顔を作った後に裏から目玉を当てて、位置調整と隙間埋めをしてました。

目の周りを作ってから、外側に向って作りました。素材は100円ショップのかるいかみねんどです。
今回特にモデルはいません。個性も入れないと思います。(たぶん) 女性というだけです。
どうせ作るなら誰かにとも思いましたが、世界感の問題と、このヘッドをもとに何作かメットを作る
予定なので、特定の人物だとイメージがおかしくなるので止めました。
この顔はいかような顔にでもなるように、まぶた、涙袋を作っていません。年齢的なものも後々作り
込んでいきます。基本形です。

このあと、おゆまるで型をとります。正直一発勝負です。たぶん剥がすときに、この顔は壊れます。


〇2015年3月17日
顔の続きです。

おゆまるで型を取ります。
きれいな型を取りたいので、押し当てるのではなく、熱を加えながら水あめのようにして表面を流して
ゆきます。
原型を外す際にはやはり壊れました。これは原型の素材に問題があるのではなく、自分のミスです。
かるいかみねんどは、表面の乾燥が意外に早いです。速乾燥というわけではないが、10分くらいで固ま
り始めます。ところが、表面が固まり、内部が密閉されると、中部の乾燥はヘタをすると1週間かかり
ます。今回、この状態で型取り作業をしてしまったので、原型を外す際に壊れてしまったのです。

エポパテを塗り込んで乾燥後外します。上で書いたとおり、生乾きで型取りをしたため、熱で内部が膨張
して、結果ヘンな感じになってしまいました。ディテールは潰れてしまい、あたりがわかるだけになりま
した。
とりあえず、もとの原型の形にまで戻します。

顔の後ろ側、後頭部と顔の側面を作ります。
紙を帯状に切り、パテをのせる下地を作ります。こういう作業はおゆまるが便利なのですが、熱に弱いので、
パテを強制乾燥させる加熱乾燥には向かないです。
そこそこ帯で形を作ったらスキマ埋めをします。レシートを指でちぎり、ペタペタ貼っていきます。ペコペコ
へこむところは裏からもレシートを貼ります。
これらの作業で、全体がのりで湿っています。角が立っているところや形のおかしいところを指で直します。
乾燥後でも、水で濡らした指でなでたりすれば紙は軟らかくなります。崩れることはありません。
最後に表面にのりをたっぷり塗り乾燥させます。これは剥離剤の役目をします。盛ったパテが乾燥すれば、
水に濡らして剥がすことができます。今回はパテを薄く盛ったため、強度確保のために剥がさずにそのまま
にしてあります。

色々やって顔の造形は終わりました。
今回のモデルはいなく、年齢は16、7歳から20代前半くらいまでをカバーできる感じにしました。
人種的には欧米人と日本人のハーフといった感じです。パッチリとした目という条件が同じなら、日本人の目のほうがデザイン的な出来がいいです。欧米人の目は形が単純な分、化粧栄えがする、そういう形です。


〇2015年3月20日
ヘルメットの制作。

まず大きさです。
今回のヘルメットは、球体に凹みを色々作り込むことによってできるデザインを考えていましたが、なんか雲行きがあやしいです。

人の顔を円で囲むと想像以上にデカい。球体となればもっとデカい。これはちょっとヤバそう。
とりあえず球体作りに作えそうなボールを買ってくる。欲しい円の直径は7cm、ボールは少し大きかったが、使うのは内側なので、厚みを考えればイケそうです。
半分に切ってみると、中の空気の圧力が抜け円の外側が7cmになってしまった。逆にちょっと小さくなってしまいましたが、それでも球体というのはデカいです。なんか根本から考え直さなければならないような感じになってます。

結局通常のヘルメットのような面取りになってしまいました。デザインの面白みがなくなってきます。
ここまできて別のデザインを作るのには、心の切り変えができません。

疑問を抱えつつ、何かやろうとしたんだな、という足跡だけでも残そうと形だけは作ってみた。
ゴムボールはシリコンのようなものなので、そのままパテを盛ります。

こんな形になりました。画像で感じる大きさより全然大きいです。この画像の1.5倍以上あります。
ほんとうにこのまま進めていいのか躊躇します。

被せてみました。
現実(撮影用の小道具) を考えたらこのサイズは少さいくらいです。これだとフリーサイズではなく役者の顔のサイズを計らなければ入らない状態です。
こういうのは絵だけではわかりませんね。実際に作ってみないと。

球体ではなくなったが、当初の目的のデザインに近づけます。
上の上の画像のほうがカッコイイ方向にいきそうだが、今回やりたいのはそういうことではないです。戦闘系にはしたくありません。
このまま全体を覆ってしまうと、ガンダム系のパイロットスーツのメットのような感じになってしまうので、そこは回避しなければと思う。

ヘルメットだと最近では(アニメと日本は除く) ヘイロー関連のものが根強い人気のようですね。
個人のCG作品だと、全て機械で覆われたメットが多種多様にあります。同じ種に属している人は同じ考えを
するのだなとちょっと苦笑い。普通の人が見てもわかるようなデザインは滅多にありません。そういう人の
作品を見つけると、色んなものを知ってそうだなと思い関心します。
映画ではステルス、ハンガーゲーム、エンダーのゲーム、インターステラーくらいかな、役者と共に画面に
映って、あ、見せるためのデザインをしている、と思うのは。(インターステラーはそうでもないけど他に全
々作品が無いから。知らないだけかも)
だいぶ前の作品になるけどサウンド・オブ・サンダーというSF映画があります。SFファンの過度なハードル
上げにより酷評された作品です。でもそこに出てくる、迷彩のツナギにヘルメットの装備品は、作品と共に
埋もれてしまうにはまことに惜しいデザインです。出てくる全てのデザインがいいわけではありませんが、
映像の絵として優れているものが幾つかあります。このヘルメットは何度も画面を止めて、その都度ホレボ
レと見つめたものです。こういうデザイン、造型をやりたいですね。


〇2015年3月29日
全体像の把握が出来るまでにしました。

首から下を作ります。まずは下地作りです。
ここにパテを盛っていくのですが、画像は撮っていませんでした。インナースーツになりますが、
アニメ系ではないので凝った襟とかにはせず、捻りの無い見たまんまのスーツにします。

続いてヘルメットです。
ヘルメットといっても外れるのは上部だけで、横の耳の部分は下のボディにくっ付いています。

顔の修正をしました。全体的にいじってあります。

ここから一気に制作過程をすっとばします。
上部メットを外した状態です。両耳サイドは硬い材質で、途中からゴム的な材質になり、それが
前かけにまでいってます。前かけと後頭部の裏側には、硬い材質のものが裏打ちしてあります。
首の部分にゴムの軟らかさを残し、多少、首の動きに対応できるという具合です。

この状態に持ってくるまでは、かなり苦労しました。作業や仕上げの時にどういう分割にしたら
やり易いのか色々悩みました。この状態で更に髪の毛が付きますから。
例えば、頭を作りました。それに合うヘルメットを作りました。このヘルメットが被れるかとい
うと、被れません。確実に耳と髪が引っ掛かりますし、ヘルメットの底をアゴ周りに合わせれば、
頭すら通りません。これらを全部見越して作るのはかなり大変です。バイクのヘルメットのよう
な、顔よりだいぶ大きいものですら、するっと被るのは難しいと思います。

続いては首の前にあるパーツを外した状態です。
インナースーツの首周りがわかります。実際には顔の部分だけを出したスキーマスクのようなものを更に被ってます。全部を表現すると、作業工程が複雑になって、訳がわからなくなるので止めました。

首前のパーツはゴム製で中央の止め具だけプラパーツです。

最後にメットを被った状態です。
全体のシルエットができたので、このあとディテール付けに入ります。

ここでこのスーツの設定の紹介をします。このスーツはTAPスーツといいます。用途はなんと、霊界に入るためのスーツです。作品の内容はリングや呪怨のようなホラー映画の変りダネの変化球作品です。
ホラー映画は現在廃れた感のあるテーマですが、(量産、乱造の結果ですが) 作品の出来や新たな怖がらせ方が出れば、まだまだ需要のある、というか常に需要のあるジャンルです。怖がらせ方は出つくした感はあるものの、やはり、全体や前後の演出しだいで、まだまだ全然怖がらせることはできますし、出来がよければ作品として受け入れられます。ま、これが一番難しいんですけどね。

今回のお話はリングや呪怨の世界に、こちら側から入っていくものです。もちろんリングがSF方向にいって
ドン引き&アングリなのは自分も経験済みです。霊の世界を科学(SF) で語るようなイメージは考えてません。
科学検証から入って恐怖体験をするのはありだと思いますが。

霊界には完全に別世界の異界と、現実の我々の住む世界と折り重なって存在する世界があるという設定。
その境界線の扉が、外戸または迎戸と書いて“げーと”と呼んでいる。その扉は、その建物には無い階数のエレ
ベーターだったり、学校の深夜2時の階段前の大きな鏡だったり、人気のないトンネルだったりする。はたま
た、アパートやマンションやホテルの一室だつたりする。他にも廃校、廃ホテル、廃病院と色々あります。
このスーツは、そのげーとを通り霊やその存在に接触するためのものです。そして着ている人間への霊からの
内面への攻撃を防ぎます。

と、基本設定はここまでです。怖さの表現としては、怨念の霊的な怖さより、身近なところに別の世界が存在
する怖さといった感じです。あとは、内容しだいでマジ怖でもSFでも、コメディーにもできます。
とにかくビジュアルイメージとして、上に書いたような、エレベーターやホテルの部屋や廃病院などに、この
スーツで居る(このスーツは全身白です) というイメージが先行してます。
あとスーツは、この下は作りませんが、そこそこ女性の身体のラインが見えるスーツにはしたいですね。
ムダな設定としては、霊は電気エネルギーに似ているので、ゴムは通しずらいという設定は、あとあと矛盾を
抱えてしまうのでやめたほうがいいですね。


〇2015年4月3日
ディテール付けがほぼ終りました。

こんな感じになりました。
ディテールの付け具合が難しいところ。細かく密にディテールを配して、自己満足になってはダメ
です。設定バカもいけません。映像に映った時の説得力こそが大事です。

架空のモノを映像の中で説得力を持たせるためには、ただ画面に映すだけではなく、ストーリ上の
演出に絡めるとグンと存在感が増します。
今回のこのメットでは、右側の耳に付いてるカメラ(レンズはまだ付けていません) とその下のスイッ
チ。そして離れた所でのモニターを見る仲間。この一連の展開を何回かやるだけでも、説得力が全然
違います。
他のギミックは、後部の背中のフタを開けるとUSBポートが幾つかと充電ケーブルのポートがあり
ます。それらは端のほうにあり、基本的用途はバックパックなどのオプションの接続部です。単に
穴が開いてあり引っ掛けるだけのようなモノです。ネジ式のようなものを手で絞めて固定するよう
な単純なモノです。
あとは、机の上のパソコンの横に、メットを外した状態のコレを置き、USBで繋いでデータを出し
ているのは、なかなか面白い絵になると思います。

あとこのメットの装備でライトは迷いました。顔の近くにライトがあると、撮影のときに役者の表
情が撮れなくなるから、付いても頭の上なんですよね。それとスーツとして物々しい感じが今回の
テーマに合っていないと感じたのでやめました。何でもできるスーパースーツではないので。
あとそれとは別に、メットの内側に、役者の顔を照らして、中の表情を見せるためのライトがある
のですが、今回そこまではできませんでした。模型のギミックとしては入れたかったです。


ここからはメットの透明フードを作ります。
フードはどの位置に付けるかで迷いました。メットの中かメットの表面と同じ位置、そしてメット
の上にカバーのように付いているもの。トロン:レガシー、エンダーのゲームのメットがなっている
ものです。
今回はメットの中で顔がおよいでる(?)感じが欲しかったので、空間が一番空くカバータイプのも
のにしたいと思います。付き方は、最近のバイクのフロントグラスのような、別個に盾が付い
ている感じ(う~ん短い文章で説明がしずらい) に付けたいと思います。

ヒートプレスということになるのだがやったことは無い。頭の中ではイメージできているが、実際簡単にはいかないだろうなとは思う。
とりあえず必要なものを揃えるため、まずは型作りです。
ここで使っている紙は全てレシートです。
本体から取り外せるように、冊の端にちょっとだけのりを着け固定してます。
冊でおおって、そこそこ穴が埋まったら、ちぎったレシートを貼っていきます。
表面にのりを塗り、湿らして凹凸を潰していきます。平らなところで裏からヘラを押し当て馴染ませます。

ここまでは作りましたが、ここからどう型にもっていこうか悩みました。結果的に内側に石膏を
流して型を作ることにしました。
石膏を流したときの水分で形が崩れないように、色んな手を使って補強します。買ったはいいが、
使い道のないグルーガンが役に立ちました。100円なのに充分使える、さすがダイソー。ただコー
ドが恐ろしいほど短い。床に這いつくばっての作業です。

石膏は十年以上前に買ったものを引っ張り出してきました。素材としては簡単だが、作業は結構難
しい。とにかく固まる速さがハンパない。そのくせ水分が抜けて完全に乾燥するのに3日はかかり
ます。そして一発勝負でリスクが大きい。失敗したときのダメージはハンパないです。
さて、どうなりますか。


〇2015年4月8日
造型が一通り終りました。

サフ処理をしました。
こんな感じになりました。表面処理や細かいところは、写真に写して問題が無いところまでにしておきます。キリがないので。

ディテールはどうなんだろう。細かくするのなら入れられる余地はいくらでもあるのだが、昨今の過剰なディテール付けと、とにかくマーキングしておけというのに抵抗があるんですよね。その手法自体は全然ありだと思いますが、皆、右にならえ状態なのには抵抗があります。日本、海外関係なく全世界的現象なので、たぶん自分のほうが間違っているんだと思いますが。

この肌色のサフは、ガイアノーツのサーフェイサーエヴォという商品を使っています。これは本当にいい商品です。自分の中では高い価格ですが(昨今の模型関連の材料価格としては普通)、今後もおせわになります。
乾燥が速く、盛ることができ形を作れるので、小さなディテール作りにも役に立ちます。最後の最後でちょっと修正とかの場合に非常に便利です。
隠蔽力の問題と全体の均一感、キレイな仕上りのためにスプレー缶が欲しいのですが、やっぱり高いんだよね。今はビンだけで我慢します。
上の画像の頭部の黒いのは、上のほうで書いたスキーマスクではなく、髪の毛の下地です。
髪型はヘルメットを被るので、髪をまとめています。オールバックにするか、前髪を残すかで迷ってます。
現実的にはオールバックなのだろうが、どうなのだろう。映像の中での見た目が優先されるので、前髪は
あったほうがいいと思うのだが、たぶんキャラクター像や役者が誰かで決まると思います。
日本が舞台で、キャリアよりオタクよりな人物(一般人) なので、やっぱり前髪ありかな。

バリバリのキャリア女史が没落して、なんだかんだで心霊チームに。ひいひい怖い目にあって、だんだん
オタク化していき、仲間を守るようになるみたいなのも萌えますね。ひいひい言っているだけではなく、
いざとなれば、持ち前のバイタリティで何とかするとか、門外漢だからこその対応とかはドラマを面白く
しそうです。確執のある父親との死別を今でも引きずっているとか、自分に見合った男として選んだパー
トナーをブッ飛ばすとか、それでもキャリアを捨てきれないとか、最終的には全てを失うも待っててくれ
る仲間がいて、そして死んだ父との和解。そこからのチームの心霊大作戦による大逆転。もう黄金パター
ンです。

恐怖押しなら観客に近い一般人。ドラマ押しならキャリア女史設定かな。と、こんな妄想を交えつつ、髪
型を考えています。


ここからは前回の続きのヒートプレスです。
初めてのヒートプレス(バキュームフォームまではいっていない) なので問題だらけです。失敗をすることで
コツを覚えるつもりでスタートします。
まずは前回の石膏です。表面の凹は型取りの失敗で、石膏の扱いをミスしたせいです。
出来た原型に、溶いた石膏を盛り、形を整えます。
ヤスリで削って整えるのですが、これがなかなか難しい。削った分だけ削れるのではなく、つられて多めにかけたりする。そこを修復してまた削ってを繰り返しなんとか曲面を出した。左の画像の後に更に形を整えています。

結果的には4回程失敗を繰り返しました。
アクリル板、プラ板? 家にある色々なものを試しました。基本は商品パッケージに使ってあるクリア素材のものです。100円ショップの商品やフィギュアの外箱などです。

最初に考えていたものは、弁当の上蓋です。平らな透明部が広いのと、それ程高くない温度で加工可能だと考えたからです。結果的に、家にあった素材で間に合ったので試しませんでしたが、次にするときがあれば、試そうと思います。

左の画像は失敗した内の一つで、ダンボールをくり貫きホチキスで止めたものです。これ自体はしっかり機能しましたが、この時は火に近づけすぎてクリア板がブクブクになってしまいました。
4回の失敗で学んだことは。

1、焼けどに注意。とにかく熱いです。枠があるからといって大丈夫というわけにはいきません。
いざというときには、熱せられたクリア板を触らなければならないこともあります。手袋を用意
します。
2、原型表面はきれいにツルツルにしておかないとクリア面がザラつきます。細かなディテール
は写し取れないが、微妙な凹凸は反映されます。これは非常に目立ちます。
3、とにかく硬くなるのが速い、そして伸びない。熱を加えてゆるくなったクリア板は、暫くテロ
ンテロンかと思うと、被せた途端にもう硬いです。なので伸びもしません。軟らかいのは一瞬で
す。一瞬の勝負です。


さて、上のような教訓を得、指は焼けどをして、貴重なクリア板を燃えないゴミ(プラだから再生
ゴミでいいのかな) にしての、自分なりのやり方での成功(?) 例です。

自分の場合は台所のガスコンロでやりました。電熱ヒーターでも試しましたが、炎に勝る熱量は
得られません。

コンロの横にスペースが無いため、その下の床に原型台を設置しました。この時点でコンロから
の距離がありすぎです。真横がベストです。

枠を用意しましたが、結果的には使いませんでした。途中で意味がなくなりました。

原型をツルピカに出来ないため、凹凸を少なくするのと原型との摩擦を軽減するため、いらなく
なった穴の開いた靴下(薄地のものTシャツでもいいかも)を、ピンと張った状態に被せました。

※布を被せるというのは失敗しました。クリア板にきっちり布の跡が着きました。このこと以外
は全て上手くいきました。

使ったクリア板はフィギュアのパッケージに使用されていたものです。

クリア板を熱しますが、長い時間板を熱すれば、ゆるさが長持ちするということはなさそうです。
ある一点を超えると、一瞬でゆるくなります。弱火での作業になりますが、微妙な温度調節など
というものはなく、10秒程度の勝負です。もっと短いかもしれません。
熱を当てる部分は使う板全体です。広ければ広いほどいいのですが、全体を均一に熱するのは難
しいです。

熱したクリア板を押し当てましたが、押し当てる時にはかなり力を入れます。原型と共に下の台
の強度と安定性はかなり重要です。これがしっかりしてないと最後の最後で泣きを見ます。

結局一回では上手くいきませんでした。それでも7割方上手く出来たので、外して、熱して、押
し当てを何度か繰り返して、ここまでにしました。
イボ付きの軍手は熱さから手を守るのと、熱いクリア板を力を入れて引っ張るのに役立ちます。
この場合では、ヒートプレスでよく見る外枠はいりません。また、ゴムが熱で溶ける心配はあり
ません。ゴムが溶ける温度はもっと高いので大丈夫です。

このあとクリア板を外して形を整えるのですが、上手く出来ているのか怖くて外していません。
何にしても初めてのヒートプレスなのでここまで出来ただけでも恩の字です。


〇2015年4月10日
ヒートプレス失敗

ヒートプレス自体は失敗ではなかったが布を被せるのは失敗でした。
パーツ的にはこんな感じで着く予定でした。布の跡が意図したかのようにキレイにクッキリ出
ています。これはこれでありかなと思いつつも、やっぱり失敗です。
結局はやり直しになるんだけど、このフード自体にデザイン的な問題を感じます。SF色という
か、カッコイイよりになっている。それはちょっと困ります。
フードの切り方にも問題があるんだと思うが、鼻の下で切って口を出すみたいなのもあるが、
霊界の中で素肌をさらせない閉塞感は絶対欲しい。このスーツ、ヘルメット自体は密閉式じゃ
ないんだけどね。

切り方を変えてみました。こちらの方がいい感じではありますが、どうだろう。少なくとも戦闘的イメージは消えました。

ヘルメットの内側に当ててみたら、結構いい感じだったので、そっちも検討中です。その場合は改めて型を作らなくちゃなりません。今の状態でいくならこのフードを利用してヒートプレス用の型を作ります。
ちなみに今の状態は、白サフが吹き終ったところです。


〇2015年4月11日
必要なパーツが揃いました。

まずは前回からのヒートプレスです。
結局フードの位置はメットの内側になりました。
改めてヒートプレス用の型を作ります。使った素材はねんどで昔買ったものです。値段は高いものではなく、600円位だったような気がします。造型用にねんどが欲しかったのだが、インダストリアルクレイとかスカルピーとかは高くて、その代用品として買ったものです。ねんどと木の粉をまぜたようなもので、水分が抜けて固まり、水を含ませればまたゆるくなります。
乾燥すればくっ付きはしないので外せますし、細かい部分がなければ強度的には充分なので、ヒートプレスの型作りにはいいかなと思います。盛る作業と削る作業は非常に簡単ですし。

前回色々とヒートプレスをしたので、今回は気が楽です。
イボ付き軍手手法を使えば、クリア板を押さえる枠も要らず、クリア板もこんな小さなもので済みます。とはいえやはり何回かは失敗しています。といっても、パッケージに使われている凸凹したクリア板を熱で広げたりして使ってみたものだったりするので、キレイな板なら成功率は高いです。
上の画像のものも、商品の箱の窓に貼ってあったクリア板です。

透明フードをメットにはめてみました。
支えがないので、後から当ててるだけです。いい感じです。想像していたものよりグンといいです。心配していたクリア感も得られています。
ほんのちょっとのザラつきや、凹凸があっただけで、顔にハッキリと影が出来きます。この影が出来る失敗をして、何度か作り直すことになりました。

これで全てのパーツが揃いました。と、書こうと思いましたが、よく考えたら、女性のウィッグと目玉がありません。
目玉は最初の段階で作ってあるので、塗装だけです。ウィッグは下地は出来ているので、あとは植毛です。

このあと塗装に入ります。顔あたりから攻めていこうかと思っています。


〇2015年4月15日
全てのパーツが一応終了しました。

正確には髪の毛だけまだです。
更に正確にいうと、顔に目玉をはめた状態での調整が残っている。

顔としては、CGで作る女性の標準値を目指し、それを自分のパターンに置き換えたといった感じで作りました。

目玉は、今までの中では一番うまく出来ました。結果オーライになるのならどうでもいいのだが、なかなか思ったように出来ないのが、う~んといった感じです。

目玉をはめてみました。目玉は、裏から指で押えているだけなので、位置は微妙に変わります。
目に光を映し込ませるために撮影が苦労してます。ちゃんとしたライティングで撮れば、もうちょっと違うと思います。
今回はキャラクター性を出さず、表情もただの素なので、何かピンときません。証明写真の表情ですね。髪の毛をのせれば変わるかな。
スーツのデザインを確認するためのモデルなので、生き生きとしてなくてもいいんですけれども、何かね。

メットの塗装したものです。クリアパーツはまだ裏から指で押さえているだけです。接着による失敗
を避けるため、死角になる部分に両面テープで固定しようと思っています。

続いて首周りと前かけです。インナースーツの部分はほとんど影になるので、影になっている状態の塗装をしてます。首のところはグレー、スーツは白の色分けになってます。

全体的に白、グレーの濃淡を、立体に合わせて塗装してます。ちょっと微妙な塗り具合なので、この画像では何かをやったようには感じませんね。立体がクッキリわかるので、効果は出てるとは思う。
あと、ゴムとABS素材(?) の質感の差、みたいなものの表現が上手くいってない。ゴム部分のツヤをもっとセーブしようと思う。耳横の硬い部分は、実物のイメージがツヤ消しなので、自然にできる光沢に任せる表現にしてます。差をつけるためにテカテカにはしません。
後部のグレーのパーツのスミ入れが失敗してます。スミ入れペンで直接描いてしまいました。直します。

これは首の前部分です。こちらもツヤを抑えて、ゴムの質感を出そうと思います。ちょっとツヤってますね。
メットとの付け根部分が別パーツになっているところは、グレーに塗るか最後まで悩みました。この部分は、
ドライバーや電動ドリルのゴムパーツのイメージなんです。あれ見ると使わなくても欲しくなりますよね。工
具がカッコイイって凄いですよね。塗り分けしないと今ひとつあの感じが出ないですね。

メットを被ってない状態です。髪の毛を作れば、もう少しイメージが変わると思います。
首をのせれば首下の影の意味ができて、中のインナースーツの塗り分けが理解できると思います。基本的には、メットを被ったときの影をイメージして塗装してます。

最後に全パーツを着けたものです。
クリアパーツは着けていませんが、大体こんな感じになります。こうやって見るとこのメットは、
頭と同サイズになりますね。かなりスキ間を空けたつもりでしたが、設計ミスですね。でも、結果
的にはこのサイズがベストなのかもしれません。全体が違和感なく収まっています。と、思う。
下の衣装と着る人にもよると思いますが、胸までという形で作ることが前提なので、この状態の見
栄えが良いというのが正解だと考えます。


〇2015年4月17日
顔の修正が終りました。

修正したところは、目の開き具合と、ツヤの修正です。
Mr.スーパーカラーつや消しのスプレーをつや消しとコーティングの意味で使っているが、吹
き方の問題なのか、つや消しになるときと半光沢になるときがある。そのどっちつかずがいい
方向に転ぶときがある。今回は顔もスーツも光ってしまい失敗しました。
そういうときは100%つや消しになるフラットベースを溶いて吹くのだが、ほんのちょっと多
いだけで白くなるから要注意です。今回ちょっと白くなってしまいました。目立ちませんが。

修正ポイントは、顔の本来光っているところを残し、テカリの無い部分をフラットベースで抑
えました。これで肌の質感が表現出来ました。

今のところ、これでいこうと思っていますが、髪の毛を着けてみて、違和感があれば直したい
と思います。この画像を見ると、右眉の下を描き足して角度をちょいキツくするくらいかな。


〇2015年4月18日
完成しました。

前回の続きの頭です。
髪の毛の制作です。下地は既に作ってあるので、髪の毛の植毛だけです。
悩んでいた髪型ですが、前髪は付けることにしました。まずは髪の毛全体を後に流します。
この頭は首から下は無いので、スーツに付いている状態でのみ存在します。なので隠れて見
えなくなる部分は作りません。本来なら襟足の毛を着け、髪をまとめているダンゴがありま
す。

前髪です。前のほうで書いたキャラクター性を反映しているわけではありませんが、この
スーツを紹介するのに都合のいい絵として、この髪型にしました。
ちょっとバランスが悪く見えるかもしれませんが、本来なら、後ろにまわした髪がもう少し
ボリュームを出すので、そのせいだと思います。

今回前髪は、生え際から立てて下におろす、うねりがチャレンジポイントでした。うねりは
なんとか出来ましたが、生え際は改善の余地ありですね。森保まどかを作るために考えてい
たものなので、その時までには改善案を考えて、うまいこと作りたいです。

スーツに頭をのせた状態です。悪くないです。自分の中のイメージの許容範囲内には収まって
ます。基本的にはスーツがメインなのだが、なまじ、人っぽい頭が着くと、純粋にそれだけを
見れなくなります。そういう意味で悪くないです。

クリアパーツは撮影前に着けますので今はまだ着けてません。

こちらの雰囲気も悪くないです。クリアーパーツを着けるとガラっとイメージが変ると思い
ますので、それがちょっと怖いですね。どうなるんでしょうか。試していません。

ここに写っているものは塗装の修正が終っているものです。ゴムの質感になってるかはわか
りませんが、やるだけのことはやりました。あとは撮影で上手く写ることを期待します。