UFOファイター(隊長機)
UFOシリーズ第3弾、人類製UFOに艦載されている戦闘機です。下の制作日記の白い機体がノーマル機になり、こちらの隊長機との違いは、外見上は縁にある羽のみです。機体性能の差は殆どありません。ストーリー設定がバトルものではないので、戦闘で活躍することはめったにないでしょう。おもに個人の移動や偵察や調査に作われます。このタイプの体長機はこの他に、赤と緑の機体があり、その他のノーマル機は全て白です。一機くらいは特殊な用途をされる専用仕様があるかもしれません。

今回の模型制作は紙製になります。大きさは13・5センチになります。最初は紙で作ったらそのまま完成品とする予定でしたが、結局はサフを吹き塗装することになりました。最初からここまでにするなら、紙での作り方も違い、もっとシャキッとしたものになったのですが後の祭りです。今後はもうちょっと考えて作りたいと思います。


こちらは三面図です。正三角形をしています。
このUFOシリーズは米軍の開発したTR-3BというUFOから全てが始まっています。(という話です。実はその開発秘話が後半の物語に大きく関わってくるという展開です。) そのTR-3Bの特徴を残してデザインしたのですが、スペイシーな感じが出せず今のデザインになりました。

乗り込むときは橋を渡り、 後方上部にあるハッチから入ります。降りるときは戦闘機のように縁からハシゴが出ます。着陸脚は有るか無いか考えていませんが、絵図らとして面白い方をとります。本船の中では発進装置に設置された状態で格納されています。


機体前方です。コクピットには四人分の席が設けてあり、基本3人でコントロールしますが、1人でも操縦は可能です。前面窓側に2人並んで座ります。宇宙時代になってもコクピットに窓が有りそこに人が見えるのは、映像作品なら当たり前の絶対的なルールです。(多少例外有り)


機体側面です。機体3方の縁にある排出口らしき穴は何のためのものかわかりません。カッコつけです。姿勢制御のバーニアとかいってもUFOエンジンだからバーニア関係ないですね。


機体後方です。エンジンらしきものと排出口がありますが、噴射はしません。この穴と側面の3方の穴から怪しい光をはなっていれば、UFO感が増すんじゃないでしょうか。


機体裏側です。昔のUFOの特徴的な機関の3つのドームを配置しました。あれは反重力発生システムなのだろうか? 当たり前のように見ていますがあのデザインは凄いです。とても素人が考えたものとは思えません。UFOがただの円盤型だけだったら現在のUFO界はなかったことでしょう。エポックメイキングというやつです。そこに敬意を払ってというわけでもないのだが、好きなので付けてみました。ビーム発射口は細いプラ棒が無かったのでパスタで作りました。

今回のUFO作りは急場の即興的な作りだったので色々後悔はありますが、これぐらいの感じでデザインして作ってというサイクルを持ちたいです。作りたいデザインは次々に浮かぶのに工作期間が長いので、なかなか作品発表といかないジレンマがあります。自分的には今回くらいの出来でも構わないのだが、今のご時勢仕上がりが完璧じゃないとね、皆目が肥えちゃているから。





■制作日記■

UFOシリーズ3作目、人類製UFOの搭載機の一つ、戦闘機タイプのUFOです。
もともとバトルものという作品設定ではないので活躍は少ないです。おもに戦闘以外の偵察や 個人の移動に使われます。
今回はデザイン上平面がほとんどで、これはもしかしたら紙で作れるじゃないか? ということで制作日数を減らすため紙
で制作することにしました。


2014年10月12日
デザインです。

シルエットはシリーズを通しての正三角です。
最初は鋭角的な二等辺三角形をデザインしようと思いましたが、作品世界と三機編隊の画を想い浮かべると正三角形かなと。

このデザインになる前はもっと凝った形でしたが、シンプルなものに変更しました。

TR-3Bの発展機という考えで描いていたので、特徴的な部分を残していましたが、スペイシー感が削がれるので止めました。

いつもは、デザインは発想のたたき台で、それを基にして発展させる形をしてきましたが、今回は紙での制作になりますので、途中で変更という作り方はできません。なのでほぼデザインまんまになります。裏面はほぼ同じデザインになります。


2014年10月12日
制作準備の検討用モデルを作ります。

テスト用の型紙です。これから角度や線の方向、寸法等を検討していききす。


2014年10月12日
制作開始

どんどん作っていきます。今回紙での制作ですが、いつも以上に慎重です。
いつもですと、最終的にサフを吹いて表面を仕上げて塗装をして完成させます。ミスはその時修正すればいいと
作っていましたが、今回は仕上がりに問題がなければ、このまま完成という形にもっていこうと思っています。な
のでミスはできません。
未完成という意味ではなく、こういう作品の提示もあるという考え方です。もちろん見栄えが悪ければ最終的なと
ころまで仕上げていきます。

裏面にあるディテールで、紙では作れない部品をエポパテで作ります。
いつものように型紙の上にかるいかみねんどを盛って、その上にエポパテを盛ってます。
このパーツは最後に取り付けます。

この形のパーツて前々の作品から、作っては、デザインが合わないと最終的に外す、というのを繰り返しやっています。今回やっと日の目を見ることができます。
この楕円の形自体が古いことはないはずなのに、イメージとして古いと感じる感覚を、なんとか払拭したいと
ズ~と想っているんだよね。
実際松本零士氏は例にもれず、昔のスーパーカーや建築に未来の感覚として入っていたりする。古いっちゃ古い。
じゃあ今の末来デザインはというと、今だにステルス的な形が主流だったりする。平面による多面体というより
は、板が沢山重なってなんかわからんが形になっている、ていうのが多い。CGの発展のおかげで、物量とリアル
表現で誤魔化して乗り切っているものが多いように思います。手元に欲しいと思えるアイテムが少ないのがスゴく
つまらないんですよ。こんなにSFが巷に溢れているのに。


2014年10月14日
紙での工作が終りました。

紙で作れる部分はこれで終りです。あとの部分はエポパテで作ります。
結構失敗が連続して、作り直しをよぎなくされた部分が多いです。
ここまでの感じで、やはりサフと塗装はする事にしました。とはいっても、きっちり仕上げるというよりは模型より置物
的な感じにすると思います。

この作品でもってUFOシリーズは一旦終了します。このあとは三作品同時進行で仕上げに移ります。効率を狙って計画を
立てているが、実際サフの乾燥に時間がかかる間にこちらの作業をというわけにはいかない。気になってしょうがない。
ただ、同じ作品を作り続けるストレスに対する気分転換にはなると思います。そちらの意味のほうが強いですね。


2014年10月15日
全パーツが揃いました。

エポパテで作ったパーツです。それと紙製の本体の上下パーツを合体させたものです。

エポパテで作ったパーツはこんな感じで着きます。
下に着く楕円の部品は、2枚目3枚目の画像のどちらかの着き方で迷っています。デザイン的には3枚目のほうが
落ち着きがありますが、機体上面とのバランスでは2枚目のほうがすわりはいいです。1枚目の画像がそうです。
ちなみに機体下部のビーム発射ロは、タブレットのペンの芯に使っているパスタです。


2014年10月22日
サフ処理とパテ盛り。

フキサチーフという耐水性定着剤を吹きまくり、紙の中にサフが染み込むのを防ぎます。この作業をしないと
いつまでやってもサフが表面に溜まりません。今回は白サフを直接吹きましたが、通常のサフで仕上げてから
白サフのほうがよかったかな? 手をぬきました。

サフを吹いたあと気になるところをパテで修正しました。あと2、3回の表面処理で塗装ができると思います。
この機体はもともと白いので白サフで終りにしてもいかなと。ミニチュアではなくオブジェ的な見せ方という
ものをまだ捨てていません。


2014年10月25日
完成しました。

形が単純なのと、やはり紙製なので出来上がるのが早いです。今後紙で作るときは、パテとサフで仕上げること
を前提に作りたいと思います。出来には納得していますが、今回反省点が多いです。
このあと撮影に入りますが、ドアップは避けたいと思います。仕上がりの問題もありますが、もともと模型が小さいのでアップはキツイです。


2014年11月12日
追加修正です。

完成したものを眺めていて、気になりました。ここらへんが立体を見たときにキモになる部分だよな、という
ところが、なんか押しが弱い気がします。
これ単体で個性というより、艦載機であり、三機での編隊飛行という画で見せるものであり、いい意味での没
個性を狙っていますが、やはり気になります。
ということで設定追加です。
今までものがノーマルタイプで同じものが何機かあります。こちらは隊長機(?)になります。
性能の違いはそんな無いと思います。UFO界にも性能の違いなんてのがあるのでしょうか?
戦争やってりゃあるのかな。宇宙人同士で、”なんだ、 あの機体は!?” とかやるんでしょうか。

羽を追加しました。別に羽じゃなくてもよかったんだけど他に思いつきませんでした。

画像の右側、機体の左側面を見てください。この効果により側面のインティークらしきもの、
そして機体上面の平面感がよりいっそう増しました。
うまくいってよかったです。紙製なのでやり直しができませんから。

そして塗装です。このバージョンの機体は三機あって青と赤と緑があります。今回のものは青い機体です。
いつもながらにカラーリングに頭を悩ませていますが、今回突破口が見えてきました。
アニメながれでパーツごとの塗り分けを前提に考えていました。なんの疑問ももたないで。よくよく考えたら、そんなの現実の乗り物ではまず無いわけで。今回塗装の途中で気が付きました。軌道修正できるところはやりましたが、裏面がちょっと気になります。上面は面白いと思います。
あとはメリハリをつけたいところをちょこっとスミ入れします。


2014年11月14日
カラーリングを修正しました。

前の気になった裏面の塗装をやり直しました。2、3パターンほど変えてしっくりいかず、一番最初に塗った
シンプルなものに戻しました。
上面はそのままで、裏面を全方向同じにしました。

裏面の水色と青の塗り分け自体がリアルとしてどうか? というのがあるのだが、なんか譲れない部分があって残すことにしました。
もしかしたら塗り分けの問題ではなく、色の問題なのかもしれない。

機体にもっているイメージは、表面はツルツルしたプラスチックのような質感で、底のほうは金属質的な感じです。塗装に反映はさせていませんが。